http://www.coelacanth108.com/fate/fate_45【Fate】剪定事象の登場は過去作を切り捨てる物か?
Fate/EXTTELA及び、Fate/Garand Orderにて編纂事象・剪定事象という言葉が登場するようになった。
特にFate/EXTELLAでは本編で編纂事象とされたのが玉藻・ネロだったことからファンの間でも過去作がなかったことにされたと紛糾したことは記憶にも新しい。
本当にそうなのかどうか、というのを少し考えてみるのが、この記事の趣旨である。
個人的な考察であるので、絶対という答えではないことをご了承いただきたい。
Fate/EXTELLAマテリアルによると編纂事象と剪定事象は並行世界の運営理念ということ。
編纂事象はメインルート、剪定事象はバッドエンドルートと考えるとわかりやすいらしい。
さらにこの運営理念にはクォンタム・タイムロックというものがあり、決まった事項は動かせないということになっている。
一番ネックになっているのはこの部分だろうが、編纂事象とクォンタム・タイムロックについてFate/EXTAシリーズとFate/Grand Orderを中心に具体例を上げたいと思う。
・クォンタム・タイムロックとは結局何なのか
この件について、具体例を上げたい。
例えばFate/EXTRA。この作品は月の聖杯戦争を描いたものだが、三体のサーヴァント、二人のヒロインと分岐は発生するが、結果は一つに収束する。
即ち、聖杯戦争の勝利。
これがクォンタム・タイムロックとして固定されているということなのだ。
過程はその中でも無数に存在するだろう。
そして、FATE/EXTELLAは月の聖杯戦争の終結というクォンタム・タイムロックを通った可能性の一つであり、過去作を否定するものではないというのが個人的な考えである。
もう一つ例を上げると、Fate/Grand Orderに人理定礎と言う言葉が出てくる。
クォンタム・タイムロックは魔術世界では人理定礎と呼ばれるのだという。
それを粉々に打ち砕いたのが人理焼却。本来、変えられない歴史を根底から否定するできごとだったのだが、人理焼却は防ぐことができた。
Fate/Grand Orderの世界、1.5部からは人理焼却阻止がロックされた状態で開始する。
メタ的な話だが、1部攻略後のマスターでないと参加できないイベントにも、クォンタム・タイムロックがかかっていると考えれば納得できる。
納得できるからといって、参加者を絞ることを是とするわけではないことをご留意いただきたい。
・編纂事象が目指すものとは
編纂事象とは、先に上げた通り簡単に言うとメインルートであるが、一つの編纂事象が起こりうる事象の全てではないだろう。
理由はぶっちゃけてメタな話になるが、本来これは非常にゲーム的な考えだからだ。
Aルートに入るとBルートのイベントは見れなくなる。が、AルートとBルートは同じゲーム内に存在しているのである。
Aルート後前提の続編が出たからといって、Bルートは否定されたことにならず、可能性の一つとして存在しているだろう。
さて、Fate/Grand OrderでもCCCスペシャルイベントにて、編纂事象という言葉が出てきたが、基本的にシナリオ上、一本道である。
イベントシナリオにおいては先日終了した水着イベントにてマルチエンドシナリオとなったが、メインクエストについてはまだである。
ソシャゲの性質上メインルートが固定化しているからだが、人理焼却/人理再編の影響か、まだ一本道でも問題ないと思うのだが、この先ソシャゲとして編纂事象を駆け抜け、辿りついた先はきっと色んな可能性が広がっているだろう。
続編としてとあるルートが描かれたとしても、それは絶対の未来ではなくあくまでも可能性の一つなのだということをどこかで留めておいてほしいものだ。
それは好きだった前作を公式が否定したことにはならないのだから。

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